Covid-19は数ヶ月で世界を不可逆的に変えたが、今回のロシアによるウクライナ侵攻はわずか2日で世界を不可逆的に変えた*1。
冷戦後の平和な時代は終わり、また戦争の時代に入った。これはロシアが崩壊して全核兵器が放棄されるまで続くだろう。 冷戦後のロシアへの対応は甘かった。今度は欧米はロシアが崩壊するまで100年かかろうと確実に潰しに行くだろう。これからの時代はそういう時代である。
初めは足並みが揃わなかったヨーロッパ諸国だったが、ウクライナのザレンスキー大統領の5分間の演説で一気に対ロシアに傾いたという。
紀元前から侵略略奪が続き、中世から近代を経ても常に国家間の争いが絶えなかったヨーロッパ諸国が、この二日間で一気に対ロシアで団結してしまった。驚くべきは、永世中立国のスイスがロシアの金融制裁に加わった。これらの動きは「ヨーロッパの覚醒」とも言われている。
もちろん、欧米がこれまで無視もしくは加担してきた様々な虐殺、ここ10年でもシリア、ISIS、ミャンマー、イエメン、ガザと続いた惨劇で失われた何百万の命と、ウクライナ侵攻の被害者の命に軽重がつけられているように感じるのは私だけではないだろう。実際、ウクライナからの黒人難民がポーランド入国を拒否されているなど、欧州のやることは決して綺麗事だけではない。 さらに過去に遡れば南米、アジア、アフリカなどでやってきた暴虐を棚に上げて何を被害者ぶっているんだという意見も、私個人としては同意する。
[Thread] The most racist Ukraine coverage on TV News.
— Alan MacLeod (@AlanRMacLeod) 2022年2月27日
1. The BBC - “It’s very emotional for me because I see European people with blue eyes and blonde hair being killed” - Ukraine’s Deputy Chief Prosecutor, David Sakvarelidze pic.twitter.com/m0LB0m00Wg
しかし今、2022年2月28日時点で、キューバ危機以来の核戦争の可能性が高まっていることを考えれば、欧州諸国の総合力に期待するしかない*2。
BBCでは今日からいきなり原爆についての説明や専門家の話がガンガン流れている。現実のリスクとして認識しているわけだ。
個人的には、311での原発事故時の異常な緊張と同じものを、ここ数日感じている*3。
BBCやCNN、その他世界各国のニュースをライブで流しっぱなしにしている。この緊張がどれだけ続くのかわからない。