G.Smith氏が今月"PostgreSQL9.0 Hight Performance"を出版した。
https://www.packtpub.com/postgresql-9-0-high-performance/book
PDF版だと1000円程度なので早速ダウンロード。
99%チューニングに特化した内容。ベンチマークにも相当ページを割いている。
Chapter 1: PostgreSQL Versions
イントロダクション
Chapter 2: Database Hardware
コンピュータアーキテクチャの復習
Chapter 3: Database Hardware Benchmarking
CPU,HDDなどのベンチマーク測定法
Chapter 4: Disk Setup
ext2,ext3,XFSなどファイルシステムの概説とテーブルスペースの説明
91pにしてやっとPostgreSQLの情報。
Chapter 5: Memory for Database Caching
"Crash recovery and the buffer cache"、"Checkpoint processing basics"、"Write-ahead log and recovery processing"、"Checkpoint timing"、"Checkpoint spikes"、"Spread checkpoints"、"Checkpoint overhead"などなど、メモリアクセスの一般論からPostgreSQLの話題も。
ただし、各トピック１ページ弱なので一般論のみ。深い話はない。
Chapter 6: Server Configuration Tuning
上記を踏まえたpostgresql.confパラメータ設定ノウハウ。20p程度。
Chapter 7: Routine Maintenance
VACUUMの話題。MVCCからautovacuum、各種ログの話。
Chapter 8: Database Benchmarking
pgbench。20p程度
Chapter 9: Database Indexing
20p程度。Btree、Hash、GIN、GiST。
Chapter 10: Query Optimization
EXPLAINの紹介から各種JOIN、統計量など50p強。
Chapter 11: Database Activity and Statistics
統計情報、I/Oなど20p強。
LOCK、backgraundwriterの話題も。
Chapter 12: Monitoring and Trending
vmstatからsar,NAGIOSなど
20p程度。
Chapter 13: Pooling and Caching
pgpool, pgmemcache
数ページ。
Chapter 14: Scaling with Replication
pgpool,SR+HSなど。
10p。表面的な紹介のみ。
Chapter 15: Partitioning Data
テーブルパーティショニング15p。
他、PL/ProxyやGridSQLの話題。これも紹介程度。
Chapter 16: Avoiding Common Problems
チューニングに特化しすぎていて、それ以外の記述はかなり薄いが、一人で書いているので仕方ないと思う。
ちょうど数年前のMySQL本と同じ感じ*1。
なにはともあれ、PostgreSQL本がでたのは良い傾向。
