今年は春から天候が悪く、晴天が続かない日々が続いていたので、数日以上晴天が続く日を狙って直前に休みを入れた。
当初は自転車でスイス中部を走る予定(Luzern->Interlaken->Bern->basel)だったが、初日夜に体調を崩してしまい、結局自転車はLuzernからInterlakenとMontreuxからLausanneまでの計110Km程度(地図中の赤線)。残りは列車移動。
ZurichからLuzernは以前自転車で走ったので今回はLuzernからInterlakenまで走るのが最初の目的。 何故ならLuzernからMontreuxのアルプス山脈北側を走る路線はゴールデンパスと言われるほどスイスの中でも綺麗な景色が続く土地だから。 実際昨年LuzernからZurichまで走った時も息を飲むほど綺麗な風景が続いて驚いたので、今回も期待して走ったのだが、こちらの心が汚れてしまったのか、以前ほどの感動も驚きもなかった。見慣れた風景という感じ。
しかも、戦闘機訓練が昼過ぎから夕方まで続いており、F/A-18ホーネットの爆音続きでゲンナリしてしまった。
Interlakenでは体調の関係で自転車乗りを諦め、急遽ユングフラウ鉄道で山頂へ。ヨーロッパ最高地点の駅。
観光地観光地してるところは避けようと思っていたが、体調の関係で行ってみたらこれが大正解。料金はバカ高いが行く価値はある。めずらしく快晴だったこともよかった。
下りは1区間歩いた。
翌日、Bernまで走るつもりが、ふと思いついてMontreuxのQueen Stdio Experienceを調べたら、開いていることが分かったので急遽行き先をMontreuxに変更。 春ごろ調べたときはコロナで閉まっていたのだけれど、今はワクチンパスポートがあれば入場できるようになっていた。
InterlakenからMontreuxへはいくつかの路線があるが、一番短時間で行けるのは南下して西に向かう路線だった。多分観光スポットも少なく、普通なら絶対に乗らないであろう路線。 ドイツ語圏からイタリア語圏、フランス語圏と経由するので、街の景色もなんとなく違う。列車内のアナウンスも案内板もドイツ語からフランス語に唐突に変わる。
そしてMontreux。なんかフランスっぽい。ドイツ語圏の都市のきっちりした清潔さがなく、雑然としていてラテン風の、いかにも西ヨーロッパな感じ。
で、湖畔のフレディーの銅像。
カジノと併設されているマウンテンスタジオ。
中に小部屋2つ程度の小規模な展示場がある。
リアルタイム(発売時)でQueenのアルバムを買ったのはJazzが最初で、そのJazzはこのマウンテンスタジオで録音されている。
以降、ラストアルバムまでこのスタジオが使われた*1。
個人的にはQueenに思い入れが強すぎるので、この展示物の数にはかなりガッカリ。でも、これをメインに旅行したらもしかして後悔したかもしれないけれど、今回のように突発的に立ち寄ったのならば、旅行のオマケとしてはよかったかなと納得することにした。
Lausanneまで、レマン湖湖畔を走る。
思ったよりも風が冷たい。で、Lausanne。湖畔の都市というと平地をイメージしてしまっていたが、とんでもない。山が迫っていて、湖面から100mくらい上に駅がある。で、そこまでの道はあたりまえだがすべて急な登り坂。
体調も戻ってきていたので、Lausanne周辺を走ろうとか、ジュネーブまでいっちゃおうかなと余裕ぶっこいていたけど、駅まで登ったところで体力の限界を感じ、黙ってZurichまで戻ることに。
というわけで、期せずして結果的にスイスほぼ一周してしまった。
アルプスはさすがに驚愕すべき凄さであったが、それ以外の風景は2年も住んでいると見慣れてしまった。正直、北海道の道東のほうが綺麗だし広大*2。
そろそろ他所の国にも旅行に行きたいが、年齢的に無理できない身体になっていて、食事や移動など体に負担がかかるとすぐ体調不良になる。とはいえ、行ける時に行っておかないと、またいつ疫病やらなにやらで動けなくなるかもしれないし。ギリギリの選択が続く。