調べものがあってPostgreSQLのwikiをみたのですが、日本語wikiにのみ、不思議な記述があります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/PostgreSQL
市場シェア 世界的な利用状況を見ると、2004年の時点では商用DBを含めると第6位、 オープンソースDBに限定すると MySQL, Firebird に次ぐ第3位 (MySQL 33%、Firebird 26% に対し PostgreSQL 9%) のシェアである。 これら3大オープンソースDBの中でのそれぞれのシェアを考えると、 MySQL 49%、Firebird 38%となり、PostgreSQLが占めるシェアは13%程度である。
不思議なのは、以下の点。
- シェアの根拠が明示されていない。
- 根拠として張られたリンクが、ひとつはリンク切れ、もうひとつは firebirdに関する記述がない http://www-css.fnal.gov/dsg/external/freeware/mysql-vs-pgsql.html
- 他言語のwikiにはシェアの記述はない。
- シェア記述はPostgreSQLとMySQLの日本語版のみ。Firebirdの日本語wikiにもシェアの記述はない。
- 3大オープンソースDBという言葉も、PostgreSQLの日本語wikiにしかなく、firebirdの日本語版wikiにも3大云々の記述はない。
- 2004年の普及率と、開発レベルに齟齬があるように思える
- 2004年PostgreSQLはver7.4、Postgres95から数えて10年目
- firebirdは2000年にBorlandのInterBase6.0のソースからフォークして、2002年にfirebird1.0リリース、2004年はリリース3年目、バージョンは1.5に過ぎない。
そもそもfirebirdが普及しているはずの南米の言語(スペイン語、ポルトガル語)でもPostgreSQLのほうが記述量が膨大です。firebirdは非常にプアです。書籍もInterBase込みで数冊しか出版されていません。
たぶん、InterBaseのシェアをFirebirdのシェアに含めていたのでしょうが、もしもそうであるならば、記述として完全に間違いです*1。
いずれにせよ、PostgreSQLwikiの市場に関する記述は、まったく根拠がないように思えます。
もしも、ご意見がなければ、PostgreSQLwikiの市場に関する記述は削除しようかと思います。
*1:そもそも2004年のデータを持ち出して3大云々を喧噪したのはなんだったんでしょう?