中国でPostgreSQL本出版

中国でPostgreSQL本出版、といっても実は去年の話。

昨年夏、The Internals of PostgreSQLが中国語で出版された。

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2018年夏の契約から足掛け1年、当初2019年1月にでるという話が遅れに遅れ、結局2019年7月発売。

出版前、「表紙カバー、どう?」って言われて、既に予定より数ヶ月遅れだしこれも仮だよな、と思って「いいんじゃない」って答えたら、マジで著作権フリーの画像使ってきた。

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他の書籍とのテイストが違い過ぎる。

电子工业出版社-网上书店

それはそれとして、日本では出版直前に契約を交わすという悪習慣(脱稿後に原稿買取+著作権放棄に変更とか、私はそれで何度か煮え湯を飲まされている。例えば、これに著者名が載っていないのはそれでモメたため)があるが、中国ではきちんと出版契約をしてから物事を進めるということで、日本よりまとも。

印税は8%、電子書籍が25%で日本より若干低い。しかも中国での所得になるので、中国に源泉徴収20%もされてしまう。だから実質印税は6.4%と20%。 日本のように最低保証部数制度(売れても売れなくても最低限保証した部数の印税は払う=原稿料のようなもの)はない。一冊しか売れなければ一冊分の印税だけ払われる。 支払いは年に一回。日本だと数ヶ月毎に集計して振り込みがあった。

価格は、日本と同じでページ数に依存するらしい。 今回は224ページで79元=1200円くらいなので、ページ数でみると日本と比較して半値くらいの感覚。

サイトの紹介やレビューを翻訳してみると、結構な中国PostgreSQL界の重鎮らがすでに読んでいるようである。

余談だが印鑑の祖国、中国であっても契約書にハンコは不要。サインでOK。PDFで送られた書類にサインして郵送した。